当塾数学科の新保先生が記した「奥義」です。他の教科に、そして生きてゆく上で起こるさまざまな問題に当てはめてみてはいかがでしょうか?
極意その1.【試験開始、でもその前に】まず問題文をよく読むこと!
●問題文を読み間違えたらすべてが水の泡。
a)最低2回は読む。
b)キーワードにはアンダーラインを施せ。
極意その2.【問題文の解析】すぐには手をつけない。しっかりと心に刻むこと。
●式の形などをよく見て、過去にやった似た問題をできるだけ多く思い出すこと。(ほら、よくやった形が現れているではないか。まったく新しい問題というのはほどんどないのだから)
●「似た問題」とは何か?
「式の形」「仮定(条件)」「結論」を次の二つの角度から見る
a)単に見た目の形が似ている
b)パターンが似ている(これが難しい。天性と訓練の成果)
極意その3.【解答にとりかかる】とにかく焦らず、遅れず。
●目標をハッキリと定め、いま自分は何をしたいのか自覚すること。
a)まずはオーソドックスな手法でアプローチ
問題に関連する基本的な手法(重要定理、公式)を思い出し、正攻法で攻めよう
b)第一着手が肝心、でも間違っていたら戻る勇気も
常に、「こうかもしれない」という希望的観測と、
「そうではないかもしれない」という反省をもって推論を進めよ。
一つにとらわれず、思い込みによる錯覚に気をつけよ。
(“思い込むのは馬鹿ばかりでございます”ーートマス・モア)
c)常に、以下のように、全体と部分の関係をよく見ながら考えること。
・過去(与えられた条件)
・現在(これまでに得られたこと)
・未来(これから出したいこと)
d)常に、自分を見失うな。逆上して頭に血が上らないように
(私もよくやる)。
「今、自分はどういう考え、原理、公式に基づいて、何をしようとしているのか」はっきり自覚し、正しく実行しているか。
(電車の運転手がやっている声を出しての指さし確認が効果的。ただし心の中で)
極意その4.【行き詰まったら?】おかしいなと思ったら次のどれか(経験上90%以上)
a)道筋に誤りがあったのでは?
・問題の誤読
・計算間違い(一行ごとに確かめること。流さずしっかり見ることが肝心)
・推論の誤り(前に戻れ)
b)基本的なこと、大事なことを忘れていないか?
・基本的な定理・公式、重要なテクニックなど
c)ささいな見落としがないか?
・ささいなことが重要なヒントにつながることがある。全体と部分を再度見よ
・設問形式では、全問の結果をどのように使うかがカギに
【最後に】
“数学は心の入口で考えよ”ーー岡 潔
十分近くに寄らないと、ものはよく見えない。
かといって、近寄りすぎると周り(他)のものが見えなくなる。
「物事はつかず、離れず見よ」という、天才・岡潔による極めて含蓄に富んだ言葉を胸に刻んで欲しい。